会社での実務を通して、社会人としての常識から企業・業界への理解が深まることが期待されるインターンシップ。マイナビが行った24卒対象アンケートによると、インターンシップの参加率は86.1%と前年から2.1%増加しています。(参考:これまでインターンシップに参加した割合(累計参加率)/マイナビ2024年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実施調査1月)2024年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(1月) | マイナビキャリアリサーチLab (mynavi.jp)
インターンに参加しようと決意し、いざ応募しようとすると苦戦するのが「志望動機」ではないでしょうか。
本記事では「志望動機が思いつかない・書き方がわからない」という就活生に向けて、インターンの志望動機の書き方について、例文やNG例も合わせて解説していきます。
1.志望動機を書くために
この記事をご覧になっている学生は「就活のためにインターンに参加したいけど、志望理由がわからない」と悩んでいるのではないでしょうか。
まず志望動機を書こうとしている企業のことをどのくらい知っていますか?
企業分析は志望動機を書くときだけでなく、実際に参加するときにも必要です。
事業内容を知る
第一段階として事業内容を知る必要があります。
これから自分が行っていくかもしれない内容です。「せっかくインターンに参加したのに思っていた内容と違ってやる気が出ない」という結果にならないよう、本当にやりたいと思う事業内容なのか、知りたいと思う事業内容なのか判断してみましょう。
HPに事業内容が掲載されていますし、リクルートサイトにはより詳しくインターンで行う内容が掲載されています。
「自分にはやりたいことが見つかっていない」という学生は、面白そうとか少しでも興味がある分野で、かつ立地や拘束時間などを見るとより有意義なインターンになるはずです。
企業理念を知る
次に大切なのが企業理念です。
企業理念を知ることで会社の雰囲気や大切にしていることを知ることができます。インターンに参加するとたくさんの社員さんと関わることになります。少しでも会社の雰囲気やどんな人が働いているのかを知っておくことは、自分の働く意欲の向上に繋がります。
企業公式のSNSアカウントがあれば、SNSを覗いてみてはいかがでしょうか。よりダイレクトに働く人を知ることができるかもしれません。
2.志望動機の書き方
それでは早速志望動機を書いていきましょう。
ここでは3つのポイントを紹介します。
結論から書く
志望動機を書くときの1つ目のポイントは「結論から書くこと」です。なぜその企業のインターンに参加したいのかを簡潔に伝えましょう。
はじめに理由や経緯を書いてしまいがちですが「貴社を志望した理由は〇〇です。」と先に示しておくことで、そのあとの理由や経緯を理解しやすくなります。
インターンで学びたいこと・やりたいことを書く
志望動機を書くときはインターンに参加する目的を明確にすることが大切です。そうすることで企業に「うちで働きたいんだな」と思わせましょう。やる気のある、目標のある学生と伝えることができる志望動機が良い志望動機です。
学びたいこと・やりたいことがわからない学生は、企業研究で見つけた興味のある内容から膨らませて考えましょう。自分の学んでいる分野や経験と結びつけて書くことがポイントです。
明確な目標がある学生は「将来〇〇をしたいから、そのために〇〇を身に付けたい」のように書くと良いでしょう。
インターンに参加できた時の意気込みを書く
学びたいこと・やりたいことの次に意気込みを書くと、よりやる気や熱意を感じ取ってもらえます。「率先して業務を行い、知識を学んでいきたい」「インターンで〇〇の成績を取る」など取り組む姿勢や具体的な数字を出してもやる気や熱意が伝わりやすくなるでしょう。
仕事中にどのように活躍するかをイメージするものなので自分を大きく見せるのではなく、企業に「志望動機で感じたものと違う」と思われないようしっかりと自分の力を見極めましょう。
3.志望動機の良い例文
良い例文を紹介します。
良い例文1
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<IT企業でのインターンの志望動機>
業務効率化で企業を支援したいという想いから、貴社のインターンシップを志望します。
私はアルバイトでアプリでのシフト管理を提案し、管理や業務効率を向上させた経験から、仕事を効率化して重要な仕事やクリエイティブな仕事に時間を使える世界を目指しています。
しかし、最初は店長もITの導入を渋っていて、新しく使ってもらうために営業提案の必要性を感じました。中小企業への業務効率化システムの会社で、特に営業に力を入れている貴社のインターンを通じて、必要な人にサービスを魅力的に伝え、実際に使ってもらえるスキルを身に付けたいと考えています。
インターンに参加できた暁には、先輩の営業に積極的に同行し、自身の営業提案に生かしたいです。
『就レポ』より引用
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インターンに明確な目的がある学生は「何がしたいか」「なぜそれをしたいか」を詳しく書くと良いでしょう。
良い例文2
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<コンサルティング会社でのインターンの志望動機>
私が貴社のインターンを志望した理由は、経営の知識と思考力を試したいからです。
貴社の社員の方とお会いしたところ、どの方も思考力が高く、企業の課題を的確に分析して解決策を出しており、自身の思考力や問題解決能力に課題を感じました。また、現在大学で経営の勉強をしており、インターンを通して大学で学んだ知識が実際の仕事で役に立つのかを知りたいと思っています。
貴社は私が研究している地方企業のコンサルティングに力を入れており、今回のインターンでは実際のコンサルティングの体験ができることから、ぜひ自分の力を試させていただきたく応募いたしました。
『就レポ』より引用
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やりたいことが職種で絞れていない学生は自分が勉強していることや興味があることを軸に志望動機を書くことがおすすめです。
このようにインターンの目的やどのように行動するかを書くことで、真剣に考えて応募していることが伝えられます。
4.NGな志望動機
志望動機としてあまりよくない例も参考にしましょう。
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<広告会社でのインターンの志望動機>
私は人に影響を与えることが好きです。
大学時代は広告研究会に所属して映像作品の制作や広告会社のインターンを通して、人が広告や映像で心を動かされることに感動し、もっと多くの人に影響を与える仕事がしたいと思うようになりました。
貴社のインターンで動画広告の制作に携わり、動画広告の仕組みの理解やスキルを身に付けたいです。
『就レポ』より引用
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はじめに結論が伝えられておらず、「人に影響を与える仕事」というのも漠然としています。漠然とした志望動機になってしまったときは、「なぜそれがしたくて」「どんな仕事を通して」「それを成し遂げたいか」を深掘りしていきましょう。
5.まとめ
今回は志望動機の書き方について紹介してきました。
インターンに参加することだけでなく、この志望動機を書くために行った企業研究や自己分析も就活に役立てていきましょう。
インターンシップNiigataでは新潟県内でインターンを探している学生に向けて、新潟県内の企業情報を紹介しています。ぜひサイトをチェックしてみてください。