就職面接の最初に行う自己紹介。自分の第一印象が決まる重要なポイントです。また自己PRでは「どれだけ自分をアピールできるのか」が内定への鍵となります。
本記事では自己紹介を行う目的や例文、自己PRとの違いについて解説していきます。
面接での自己紹介と自己PRの違い
自己紹介を求められるときに「60秒で自己紹介をしてください」と言われることがあります。この場合大学名、学部名、氏名だけでは時間が余ってしまいます。ここで自分の能力やこれまでの経験などをアピールするのはやめておきましょう。
自己紹介は就職面接の雰囲気づくりとして設けられます。スキルや能力はあとでたっぷり時間を取ってある可能性が高いため、ここでは「自分が何者なのか」を簡単に説明しましょう。
面接での自己紹介の目的
就職面接で行う自己紹介には3つの目的があります。
就活生が自己紹介で伝える話の内容や組み立て方といった「会話力」をみることと、面接官が話を掘り下げるための「ネタ探し・会話のきっかけ作り」が自己紹介をする重要な2つの目的です。
物事を簡潔に伝える能力はどの業界・業種でも大きな魅力です。自己紹介に対して面接官が掘り下げて来ても、落ち着いて的確に返すことができるのかが印象を上げる重要なポイントです。
3つ目の目的は「アイスブレイク」です。多くの就活生は緊張して面接に挑みます。その緊張をほぐして本来の姿を判断したいという目的があるのです。
面接での自己PRの目的
自己PRは「会社に利益をもたらしてくれる人材か」を見極める目的があります。自己PRから就活生の能力やこれまでの実績を聞き、入社後に活躍してくれるかを見極めています。また企業ごとに欲しい人材像が決まっているため、企業に合った人材かを判断するためでもあります。
そのため自己PRではその企業で活躍できるというアピールが大切になります。自分の性格やプライベートな内容も、仕事になったらどう生かしていけるのかを伝えましょう。
面接の自己紹介で面接官がチェックしていること
面接官は自己紹介で就活生のどんなところを見ているのかを確認しましょう。
自己紹介の目的、チェックポイントを理解することで面接への自信に繋がります。
表情や話し方
自己紹介は一般的に面接の最初に行われます。最初のコミュニケーションとなるため、面接官は就活生の雰囲気や口調、表情などから「第一印象」をチェックしています。「第一印象」は5秒で決まると言われています。その場にあった声量で、声のトーンや表情を意識して挑みましょう。
また面接官が初めて見聞きするのは「声」ではなく「姿」です。姿勢や身だしなみもチェックされています。いつもよりも鏡の前でのチェックを入念に行いましょう。
話が簡潔にまとめられているか
自己紹介を行う目的の「会話力の見極め」のチェックポイントとして、話を簡潔にまとめられる能力があります。
面接の時間は限られているため、自己紹介はなるべく簡潔に。長々と話してしまうと「会話力がない」と判断されかねません。自己紹介では最低限の情報量で、伝わりやすさを意識して構成を考えておくことがおすすめです。
自己紹介で話す4つの内容
自己紹介では簡潔に自分のことを説明するのが良いということは理解していただけたでしょうか。
次に具体的に何を話せばいいのかを解説します。
氏名・学校名・学部名・学科名
まずは最低限の情報として氏名、学校名、学部・学科名を伝えます。留年や浪人をしている場合はその点を聞かれることが多いのでしっかり返答できるように準備しましょう。
学校で学んできたことの成果
次は学校で学んできたことを伝えるのがセオリーです。
ここでは学んできたこととそこから得られた成果を1~2分程度で簡潔に伝えましょう。事細かに伝える必要はありません。面接官にここを深掘りしたい!と思わせられたら良いです。
学業以外の活動やその成果
次は学業以外の活動について話します。学業以外とは、サークルやアルバイト、ボランティアなどが挙げられます。これもその活動で得た価値観やスキルを1~2分程度で簡潔に伝えましょう。
また学業以外の活動では面接官が詳しく知らない場合があります。深掘りされたときに活動内容をしっかり返答できるように準備しておきましょう。
就職後に活かせるスキルとなる特技
最後に就職に活かせるスキルや特技を話します。「就職に活かせる」という部分がポイントで、例えば相談を聞くことが得意であれば「聞く力」、よく幹事役を務めるのであれば「リーダーシップ力」などを話すと良いでしょう。
これといったスキルや特技が思いつかない方はまず自己分析をすることから始めると良いです。
ここでも1~2分程度を意識して簡潔に話しましょう。
面接での自己紹介の長さ
自己紹介をする目的と話す内容をお伝えしてきました。
続いてはどのくらいの長さで話せばよいのかを紹介します。
自己紹介の長さは一般的に1分程度
聞き手側の集中力は約70秒と言われています。面接官が集中して聞いてくれている「70秒」が効果的、かつ最適な長さなのです。そのため1分程度を目安にして自己紹介を済ませるようにしましょう。
また、選考段階や企業ごとによって多少の違いはありますが、面接時間は1人あたり30分から1時間ほどが一般的です。
自己紹介とはあくまでもその人の第一印象や特徴を捉える時間です。限られた時間の中で自己紹介にそこまで時間を割きたくないのが企業側の本音です。短くまとめて自分のPRをする時間を多く取りましょう。
自己紹介の長さを指定されることも
企業によっては「〇分以内で自己紹介をお願いします」と時間を指定される場合があります。30秒用、1分用、2分用と長さに応じて自己紹介を用意しておけば心配はありません。
しかし「自己PR」や「強み弱み」の方が入念に準備しておきたいですよね。時間に合わせて自己紹介できるように学校で学んだこと、スキル、学業以外の活動など自己紹介で伝える内容をいくつか用意しておきましょう。そうすることで時間に合わせて足し引きをして調節することができます。
面接での自己紹介【例文】
面接の自己紹介で使う例文を3つ用意しました。
「自己紹介の構成がわからない、、」という方は参考にしてみてください。
例文1
○○大学、××学部の△△と申します。本日はお時間をいただき、ありがとうございます。私は○○大学で●●学を専攻しており、卒業論文では@@について研究しています。
学業以外では、▼▼関係の企業で営業部のインターンとして2年間、実務経験を積んできました。営業部として働くことで、会社の顔という責任を感じながらも、持ち前の明るさを活かして取引先とのリレーションを築き上げることができました。同時にクライアントに合った提案力の大切さを学ぶことができました。
また、タイピングが得意で業務処理のスピードには自信があります。改めて本日はよろしくお願いいたします。
例文2
○○大学、△△学部の××と申します。
○○大学では●●の研究室に所属しており、主に@@についての研究を進めております。
最近では@@について、▼▼にある小学校と協力してプロジェクトを行っています。このプロジェクトでは研究室のリーダーとして活動しております。
趣味は旅行することで、半年に1度のペースで海外旅行をしています。海外の旅行を通して、日本とは違う文化や価値観を学ぶことができました。同時に、日常会話程度ではありますが英語を話せるようになりました。また、綿密に計画を練ることが好きで、友人や研究室のメンバーからはとても几帳面だと言われます。
本日はこのような時間をいただきありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
例文3
本日はお時間いただき、ありがとうございます。
○○大学△△学部の××と申します。大学では●●のゼミに所属しており、卒業論文では@@をテーマにした研究をしております。
学業以外ではバスケットボール部での活動に力を入れておりました。毎年行われるインターカレッジ大会では優勝することを目標に、選手として日々汗をかいて努力しております。また、中高時代はバスケットボール部でキャプテンを務め、大学時代も副部長を務めています。
持ち前のコミュニケーション能力やリーダーシップを活かし、御社が期待できる人材になれるように精一杯努力いたします。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
自己紹介は簡潔に
自己紹介は面接の最初に行われる、第一印象が決まる大事な場面です。「自己紹介は大丈夫だろう」と油断せず、しっかりと準備をして面接に挑みましょう。
持ち時間は約1分間です。話したいことがたくさんあったとしても少なくまとめて、伝えたいことが必ず伝わるように話し方を工夫しましょう。
自己紹介の構成を考えるときにはぜひ本記事を参考にしてください。
また、就活をサポートしてくれるサービスが多く存在しています。自分に合った就活サービスを見つけ、有効的に活用していきましょう。
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